電気代が値上げされる理由
家計の中でも、なかなか節約しにくいのが家賃と光熱費です。
逆に言えば、家賃と光熱費を払うために食費や衣服にかけるお金を節約しているお家も多いのではないかと思います。
光熱費の中でも電気代は特に値上がりをする一方で、請求書を見るたびにびっくりしてしまう人は少なくありません。
特に、2021年9月から2023年までにかけては電気代の値上がりが続いています。
電気代値上げの原因として挙げられるのは、ウクライナ情勢による液化天然ガス(LNG)や石炭の輸入価格高騰です。
電気料金の明細をよく見てみるとわかるのですが、料金の内訳の中に「燃料費調整額」という項目があります。
この燃料費調整額が、原料の高騰によって上がるために電気代が上がっているわけです。
電気料金というのは、電力量料金単価に1ヶ月の使用料をかけたものに、燃料費調整額(燃料費調整単価に1ヶ月の使用量をかけたもの)がプラスされます。
燃料費調整額は毎月異なり、石炭や液化天然ガスが値上がりすると調整額も高くなってしまいます。
日本の発電電力は29.7%を石炭、37.6%を液化天然ガスが占めていますので、価格高騰はもろに電気代に反映されてしまいます。
電気料金プラン変更による値上げ
電気会社によっては料金プランがこれまでと大きく変更され、以前のようなプラン割引の恩恵が受けられなくなったところがあります。
このような場合には、料金プランと自分の使用状態を今一度見直して、別のプランに乗り換えることも考えられます。
また、今契約をしている電力会社を変えることによって電気代を節約することもできますので、電気料金比較サイトなどを使って電気代を診断してみるのもいいかもしれません。
電気料金比較サイトでは自分が住んでいる地域の郵便番号と世帯人数、昼間は家に誰かいるかどうか、夜型の生活かどうかなどを記入するだけで安いプランを表示することができます。
場合によっては年間で3万円以上の電気代を節約することも不可能ではありませんので、ぜひ診断してもらいましょう。
値上げ対策
電気代の値上げ対策としては、太陽光発電を取り入れることも考えられます。
太陽光発電は設備を設置するための初期費用がかかるとはいえ、一度設置してしまえばお金をかけずに電気を利用することができます。
太陽光発電に蓄電池を組み合わせれば、太陽光発電によって取り入れた電気を無駄なく使うことができるので、大変便利です。
蓄電池に関しては、うちエコ診断士やうちエコ相談員にどのような設備を導入したらいいか相談するのが一番です。
マンションのベランダでは太陽光発電はちょっと難しいかもしれませんが、一軒家に住んでいるのならかなりのメリットがあると思います。